16日まで坂本龍一寄贈レコード展をやっている間、寄贈レコードや坂本龍一のレコードを紹介していきます。昨日のりりィに続いて坂本龍一関連ではこの浅川マキ「灯ともし頃」も非常に興味深い作品です。ライブハウスの「あけたの店」でのレコード録音は当時の新宿の匂いをそのままパッケージした素晴らしい作品に仕上がってます。メンバー中もっとも若い23歳の教授はどのような流れでの演奏参加となったのでしょうか?またこの時どのような未来を見つめていたのでしょうか?来られた時にとても聞きたかったのですが……残念ながら聞けませんでした。浅川マキのライナーノーツによるとこの録音後、教授は前衛音楽をやっているように紹介されてます。華やかなメインストリームでないもう1つの坂本龍一。そしてライナーノーツの中の若き教授の写真がかすれたアングラなムードを醸し出していて、これまた素敵ですね。
このアルバムの人気曲「それはスポットライトではない」はキャロルキングの元夫ジェリーゴフィンの作品で僕がこの曲を知ったのはロッドスチュワート盤でした。オリジナルはうちの店に無いのですがロッド盤の他にバリーゴールドバーグとマンハッタントランスファーのカバーがありますのでぜひ聴き比べして下さい。
あとこの浅川マキのアルバムではビリーホリディのような「夜」もまた名曲です。
灯ともし頃/浅川マキ
